代表経歴
所属
NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ 顧問
一般社団法人キャンサー・ベネフィッツ 顧問
Remember Girl’s Power !!実行委員
千葉大学医学部附属病院 患者支援部 がん相談支援センター 特任研究員
千葉県社会保険労務士会
経歴
- 1977年 熊本県熊本市生まれ、千葉県佐倉市育ち。
- 1996年 千葉県立佐倉高校卒業
- 2001年 明治大学卒業
- 2012年 外資系保険会社勤務時に35歳で肺がん(ステージ4)
- 2019年 社会保険労務士試験合格
- 2020年 社会保険労務士事務所「Cancer Work-Life Balance」設立
資格
- 社会保険労務士
- 両立支援コーディネーター
- ファイナンシャルプランナー2級
- 上級心理カウンセラー
治療歴
2012年に肺がん(ステージ4)に罹患しました。仕事はしていましたが治療との両立は厳しいものでした。当時の肺がんステージ4の5年生存率は5%未満であり、未来の見えない人生に絶望しました。そのような状況で、少しでも未来に希望を持ちたいと思い始めたのが社会保険労務士試験の勉強でした。
きっかけは、私自身が治療と仕事の両立に苦労し、妻子がいるため、経済的不安が常につきまとう中、障害年金のように、がん患者を支援する制度もあることを知り、今まで見たこともなかった就業規則をじっくり読み、休職制度等についてもよく調べるようになったことです。会社は福利厚生もきちんとした企業でしたが、従業員ががんになった時の対応は想定していなかったので、私が治療と仕事を両立していくときに自分の意見を会社に言うことが求められました。
自分の経験から、「がん患者が自分らしく生きることができる社会にするためにはどうしたらよいか」ということを考えるようになり、社会保険労務士になり、がん患者が自分らしく生きるサポートをすることが、私の未来の希望となり、運よく今日まで生きることができました。
私自身の治療歴と仕事の両立についてまとめたのが上記の表です。
ここからは治療についてもう少し詳しく書きます。
2012年 10月 告知:肺腺がん(ステージ4)
健康診断 ⇒ レントゲンに影 要精密検査
右肺上葉に3cmの腫瘍⇒開胸手術
左上葉に米粒腫瘍 ⇒胸腔鏡手術
左右の肺を同時に手術。
2013年 7月 左副腎に転移
術後フォロー検査にて左副腎に遠隔転移
同年、9月左副腎摘出手術
2013年 10月 多発脳転移 ガンマナイフ(局所放射線)
右半身シビれ、麻痺症状
緊急受診
脳MRI検査にて3〜4cmの脳腫瘍が見つかる
肺がんによる転移性脳腫瘍
即日、入院
ガンマナイフにて治療
その後も脳転移を繰り返し、6箇所をガンマナイフで治療
2013年 9月 抗がん剤治療
抗がん剤による化学療法
シスプラチン+アリムタ+アバスチン 4クール
2016年11月まで維持療法としてアリムタ+アバスチンを4週間に1回継続して点滴
2016年 10月 脳転移再燃・癌性髄膜炎
脳MRI検査にて脳転移の既存病変の増悪
PETーCT 検査に脊髄内の複数あり
⇒ 癌性髄膜炎の診断
縦隔リンパ節複数転移もみつかる
癌性髄膜炎とは
脳をはじめとする中枢神経(脊髄)への転移で、治療法も確立していないため予後が悪いケースが多い。
2016年 12月 免疫チェックポイント阻害薬、オプジーボ投与
オプジーボ投与開始
オプジーボとは
⇒ ノーベル賞を受賞した本庶佑先生の研究を基礎に作られた、免疫に働きかける作用をもつ、保険適用になったばかりの新薬。
2017年 8月まで継続してオプジーボを投与
脳と脊髄に転移したがんが画像上ほぼ消失
腫瘍マーカーCEAも基準値内に下がる
2017年 12月 縦隔リンパ節放射線治療
縦隔リンパ節に残っていた、がんに定位放射線治療
約2ヶ月入院
2020年 10月現在
経過観察中
脳転移と脊髄転移の影響で、神経症状のがいくつかが残るが、画像上はとても落ち着いている。